要注意のところ

一時期ニュースにもなった「大規模盛土造成地」は堺市にもある?

大規模に谷や沢を埋めたり、斜面に腹付けした「盛土」の造成地。

大きな地震が起きた時に「大規模盛土造成地」では、盛土がもともとの地形に沿って流動したり変動してしまい、建物にも多くの被害が発生することがあります

大地震が発生した場合に、大きな被害が出るおそれがある「大規模盛土造成地」は全国に数多く存在します。

2006年には、法律(宅地造成等規制法)が改正され、一部の市町村では、「大規模盛土造成地マップ」を公表しています。

実は、堺市にも「大規模盛土造成地」があります
ここでは、堺市内の「大規模盛土造成地」の情報を掲載いたします。

堺市内の大規模盛土造成地

大規模盛土造成地は、「谷埋め型」と「腹付け型」の2種類があります。

  • 谷埋め盛土
    谷を埋め立てて造成宅地で、盛面積が3,000㎡以上のもの
  • 腹付け盛土
    傾斜地に盛土した造成宅地で、地山(盛土前の地盤)の傾斜が20度以上、かつ、盛土の高さが5m以上のもの

堺市では、どこに「大規模盛土造成地」があるのかと言いますと、主に南区や美原区のニュータウンです。

大規模盛土造成地の場所を確認するには

堺市内にある大規模盛土造成地の場所を具体的に確認したい方は、市のHPからご覧いただけます。

こちらのリンクは、市の「宅地耐震化推進事業について」という、2023年9月29日に更新されたページです。
中に、「大規模盛土造成地マップについて」というところがあり、そこからPDFファイルでご覧いただけるようになっています。

堺市HP「宅地耐震化推進事業について」

堺の大規模盛土造成地の危険度

大規模盛土造成地マップに載っているところが全て危険なのか?と言いますと、堺市の大規模盛土造成地は危険ということではありません。

あくまでも「大規模盛土造成地」の場所を示しているだけで、必ずしも危険な場所が示されているということではないのです。

堺市では、平成25年~28年度にかけて、大規模盛土造成地の調査を行いました。

その調査や解析の結果、さらに学識経験者の意見も踏まえて、「滑動崩落により大きな被害が生じる恐れが想定される箇所はない」と判断されました。

今後も、必要に応じて調査を行うようですが、
「滑動崩落により大きな被害が生じる恐れが想定される箇所はない」
という結果が出ているので、堺市内の大規模盛土造成地は危険という訳ではないと言えます。

※あくまでも調査上の結果です。
※堺市の大規模盛土造成地では、大きな被害が生じる恐れが想定されるところはないという、良い調査結果ですが、堺市以外のところについてはここでは記載しません。