「思わぬ落とし穴?【公営住宅での注意6つ】」では、このようなことを書きました。
公営住宅では、洗濯パンがあるところもありますが、まれに洗濯パンがない住戸があるようです。
洗濯パンが無いということは、洗濯機の排水ホースを突っ込む排水口がないので、お風呂で排水するなどしなければなりません。
排水口がないならお風呂に排水しようと思っても、風呂の入口に段差があって、洗濯機の排水ホースをきちんと置くことができないケースもあります。
(通常、洗濯機の排水ホースは、高い所に水を流してはいけない仕様になっています)
洗濯パンが無くて排水ホースが風呂の出入口の段差を越えなければならないとき、洗濯機をかさ上げして解決できものがありますので、ご紹介します。
当ページは、知人Aさんの実体験をもとに書いています。
Aさんの簡単な紹介は、こちらのページの最後の方で紹介しています。
「思わぬ落とし穴?【公営住宅での注意6つ】」
※また、公営住宅については、いくつか関連する記事を書いています。
そのリンクを一番下の「公営住宅 関連記事」にまとめています。
洗濯パンがない状態とは
通常、洗濯機を置く場所には、洗濯機を置くためのトレイような「洗濯パン」があります。
洗濯パンの色は白系が一般的で、洗濯機の排水ホースを差し込む排水口があります。
つまり、洗濯パンが無いということは、洗濯機の排水ホースを入れる排水口が無いということです。
「洗濯パンが無くて洗濯機用の排水口が無いなら、お風呂に排水ホースを垂らして排水すればいいでしょ?」
と思うのですが、住宅によっては風呂の入口に段差があり、風呂の入口に段差があって、洗濯機の排水ホースをきちんと置くことができないケースもあります。
(洗濯機の排水ホースは、逆流の防ぐために、ホースより高い所に水を流してはいけない仕様になっていますし、実際、排水が始まるとうまく流れずにホースが暴れたりすることもあるようです)
洗濯機を置く場所をかさ上げして、排水をする風呂までの段差を埋める必要があるのです。
洗濯機置場のかさ上げ:避けるべき方法
洗濯機の重さは少なくとも数十キロあり、しかも振動があるので、かなり丈夫な台でなければなりません。
耐加重の小さい台や振動に弱い台を使って、洗濯中の洗濯機が倒れて泡だらけの水と洗濯物が床に流れ出す、なんて事故は想像するだけでもゾッとしますね。
なかには、コンクリートブロックをホームセンターで買ってその上に洗濯機を置いている方もいるようですが、コンクリートブロックは、湿気がこもりやすい性質があります。
苔が生えているコンクリートブロックの塀を見たことある人は多いと思います。
洗濯機の周りは湿気が多い場所です。
風呂の脱衣室に洗濯機を置くなら、なおのこと湿気が多くなります。
風呂の脱衣室に洗濯機を置く時、コンクリートブロックを洗濯機の台にするのは、絶対にやめましょう。
洗濯機置場のかさ上げ:おすすめの方法
洗濯機を置く台としておすすめの方法は、洗濯機専用の台を買ってしまう方法です。
値段はだいたい3000円~5000円くらいがいいかと思います。
(安すぎるものは、何年か使うと洗濯機の重さと揺れに耐えられなくなる可能性あり)
おすすめは、次の性能がある台です。
- 防振・防音
- ほしい高さに調節できる
・ぴったりの高さの商品があれば、調節できる必要はないように思いますが、将来、洗濯機を買い替えることを踏まえると調整できる方が便利 - 耐加重が大きい
・数百㎏までOKの台も市販されている - 設置が簡単
・水平器が付いていたり、台を水平に設置できる - サイズ調整ができる
・高さだけでなく、幅・奥行のサイズまで調整してロックできる
(洗濯機を買い替えるときには、サイズ調整できるようが便利)
楽天やアマゾンで検索していただきますと、たくさんの商品が出てきますので、ほしい高さ、洗濯機のサイズに合うもの、ほしい耐久性のものを買うことができます。
もし、調べている時間が無いという方は、おすすめの台(保証あり。実際に知人Aさんが使っているもの)を載せておきますので、こちらをどうぞ。
★実際に使っている台
これは、水平方向のパイプは4本(1つの辺に1本)ですが、12本の脚で支えてくれます。
足は、台のコーナー部分にあるので、洗濯機の下に体重計も置けます。
洗濯機 台 冷蔵庫置き台 12足 洗濯機パン かさ上げ DEWEL 高さ調節可能 幅/奥行44.5〜71cm 昇降可能 高さ18cm~20cm 目盛り 台座かさ上げ 1年保証 |
他にも、いろんなバリエーションがあります。
1つめは、12本足というのは先ほどの商品と同じですが、足の場所が異なります。
台の「辺」のパイプの中心に足があるので、台の下に物は置きにくくなりますが、大きな洗濯機でも安心です。
2つめは、8本足のタイプです。
高さ18~20㎝だけども、少しサイズが小さくてもOKなら(幅・奥行45~65㎝)、こちらも選択肢です。
台の下が有効活用しやすくなりますね。
3つめは、足の本数は4本ですが、台の「辺」をつくるパイプが2本あるので、台の上部の安定感が増すタイプです。
足が少ないので、台の下をより有効活用しやすくなります。
ただ、こちらは高さが12.5~15.5㎝なのでご注意を。
さらに高さが必要な場合
さらに高さを必要とする場合は、洗濯機の脚に「継ぎ足」する方法があります。
「継ぎ足」も色んな商品がありますが、こちらは防滑・防振で、家電の足をしっかりつかむ仕組みになっています。
※この「継ぎ足」も1年の保証が付いているので安心です。
洗濯用防振ゴム DEWEL 防振かさ上げ台 9cm 高さ調整 12点セット底上げ 継ぎ脚 置き台 足パッド 重ねて使用可能 冷蔵庫 ソファー テーブル こたつ ベッドの高さあげ |
組み立てと実際の使用感
Aさんの洗濯機台の写真です。
約18㎝のかさ上げですが、台の足は12本で、洗濯機の足を置く場所には防振パッドがあるので、脱水の時も振動は気にならず、ビクともしない安定性とのこと。
ちなみに、クイックルワイパーでさっと掃除もできるので、洗濯機の下にほこりが溜まらないのがありがたいそうです。
組立ては、こんな感じでした。
- 届いた箱を開けて、部品が揃っているか確認。
ドライバーまで付いていたので、自分で道具を用意する必要なし。 - 洗濯機の脚の幅を測る
- 組み立てて、防振パッドを貼る
※組立て:足を本体にネジで付け、パイプを差し込みロックする - サイズ調整:❷で測っておいた洗濯機のサイズに合わせて、パイプの長さを調整する
- 高さ調整:台の脚の高さを調整する
※水平器が付いているので、しっかり水平にできる - 洗濯機を置く
洗濯機を20㎝ほどの高さまで持ち上げないといけないので、台を組み立てて洗濯機を置く作業は私と一緒にやりました。
台は組み立てた状態では届かず、自分で組み立てる必要があり、主に私が組立てる作業をしました。
引越し当日夜の疲労状態でしたが、12本の脚をネジで取り付ける作業にドライバーを握る手が疲れたものの(普段、力作業をすることがないので…)、苦労することなく組立て完了でした。