家賃を抑えてくれる公営住宅(大阪府営住宅、堺市営住宅)ですが、一般の民間の賃貸住宅と同じような感覚だとちょっと驚くようなことがあります。
もちろん、すべての公営住宅ではなく、築年数が古い住宅に限られているかなとは思いますが。
このページは、知人が公営住宅に入居したときに驚いたことや困ったことをまとめたものです。
知人が公営住宅に入居した話もこのページの後半に書いていますので、ぜひ最後までご覧ください。
また、公営住宅に関する記事のリンクを下にまとめています。
他の記事もぜひご参考に。
お風呂のスペースはあるのにバスタブ・洗い場がない
公営住宅の募集一覧を見ていると、「浴槽なし」という住戸があります。
これは、お風呂を設置できるスペースはあるけどバスタブも洗い場も無い、という住戸です。
私は、古い木造アパートではお風呂の無いところもある、という知識はありましたが、正直なところ、公営住宅にお風呂がない住戸が存在するいう発想はありませんでした。
家庭の風呂の普及率が60%を超えたのが1963年だそうです。
60%というと、家にお風呂がある人が多数派ではあるけれども、「ほとんどの人が家に風呂がある」とまでは言えない割合ですね。
公営住宅には、1960年代、1970年代に建てられたものもあります。
お風呂があるのが当然という時代ではなかったため、お風呂のスペースだけは設け、入居者が設置したければ設置できるようにしている、ということのようです。
お風呂が無い時はどうしたらいいのか?どれくらいお金がかかるのか?
とても気になるところです。
とっても簡単に解決できますので、その方法をこちらのページにまとめました。
洗濯機を置くパンがない
洗濯パンとは、洗濯機を置くためのトレイようなものです。
色は白系がほとんどで、洗濯パンを通して、洗濯機の排水を流すことができる排水口があります。
洗濯機も、昔は誰もが持っているものではなかった家電ですね。
だからでしょうか、洗濯パンが無い住戸があるのは。
堺市内の公営住宅では、洗濯パンがあるところもありますが、まれに洗濯パンがない住戸があるようです。
洗濯パンが無いということは、洗濯機の排水ホースを突っ込む排水口がないので、お風呂に排水するなどしなければなりません。
ところが、お風呂に排水しようと思っても、風呂の入口に段差があって、洗濯機の排水ホースをきちんと置くことができないケースもあります。
(通常、洗濯機の排水ホースは、高い所に水を流してはいけない仕様になっています)
この「洗濯パンが無くて、排水ホースが風呂の出入口の段差を越えなければならない」というケースを解決するものがありますので、その方法を紹介するページを作りました。
洗濯機の給水用の水道蛇口がない
洗濯パンが無い場合、別の台を用意して洗濯機を設置することができます。
ところが、洗濯機に給水するための水道蛇口が無ければ、洗濯機を使うことすらできません。
洗濯機の給水用の水道が無ければどうしたらいいか?
これを解決した方法は、下のリンクからご覧ください。
(少しずつ加筆していますので、リンクがつながらなかった場合は、後日またご覧ください)
網戸がない、網戸用のレールもない
公営住宅は、網戸がない(網戸用のレールもない)というところが多いようですね。
網戸が無いからといってエアコンに頼ると、電気代がかかりますし、普段の換気のためにも窓を開けられるよう、できれば入居までに網戸がほしいところです。
網戸のレールを新しく作って網戸を取り付けるのか、それとも他の方法があるのか。
プロの工事業者を呼ぶと高くなりますが、コンクリートとアルミサッシなのでド素人のDYIでは難しそう、ということで、どういう方法があるのか、いくつかある対処方法と、私の知人のAさんが実際にやった方法をまとめました。
(少しずつ加筆していますので、リンクがつながらなかった場合は、後日またご覧ください)
カーテンレールがない
公営住宅では、カーテンレールが無いのは一般的のようですね。
民間の賃貸住宅ではカーテンレールがあるのが一般的ですし、戸建住宅でも最初からカーテンレールがあるのが一般的だと思います。
ところが、公営住宅ではカーテンレールを自分で取り付けなればなりません。
カーテンレールも色んな種類があり、シンプルなものだけではないので、思い切って自分が好きなカーテンレールを取り付けるのも良いですね。
カーテンレールの上が蓋されていて、カーテンレールの隙間から差し込む光をシャットアウトできるものもあります。
照明にシーリングライトが付けられない
天井の照明の取り付け器具(差し込み部分)は、いくつか種類がありますね。
取り付け器具の形によっては、取り付けできる照明器具のデザインに制約が出てくるかと思います。
また、取り付け器具だけでなく、天井の形によっても、取り付けられる照明かどうかが決まります。
いわゆる「シーリングライト」が付けられない場合もあります。
(シーリングライトは×だけど、ペンダントライトなら大丈夫、というケースなど)
【余談】知人Aさんが公営住宅に入居した話
公営住宅に関する記事を連続して書いていますが、これには理由があります。
私が長らくお世話になっている親しい人(Aさんとします)が、今年になって堺市内の公営住宅に入居したからです。
急な離婚でとにかく急いで住まいを探さないといけない。
収入が低いので、民間の賃貸住宅では、広さや立地のランクを下げまくることになる。
親やきょうだいの助けや援助は得られない。相談にも乗ってもらえない。
そんな状況のAさんから相談を受け、住まい探しや手続き等を全面的にお手伝いすることになりました。
家賃は条件を満たしながらも、建物の安全性や広さ・間取りでは、可能な限り希望を叶えられるよう、すぐに「公営住宅に申し込もう」ということになり、一緒に現地を見に行ったり、申し込む手続き等も手伝ったりして、民間の賃貸住宅よりも日数は掛かりましたが、無事に入居できました。
私は仕事柄、公営住宅の申し込みから入居までの大まかな流れは知っていたのですが、網戸が無い住戸がある、洗濯機のパンが無い部屋があることなど、初めて目の当たりにしました。
Aさんが入居を決めた住戸は築数十年です。ですが、外観はきれいで、住戸内の器具はきちんとやり替えがされているので、コンセント差込口や電気スイッチ、キッチンなどがとてもきれいな状態です。
が、、、
・お風呂スペースはあるのにバスタブと洗い場が無い
・窓に網戸が無い(レールも無い)
・カーテンレールが無い
・洗濯機のパンが無い、洗濯機用の水道蛇口が無い
・照明はシーリングライトが付けられない
という住戸です。
すべて入居前に知ることができたので、ネットやYouTubeにある過去の方の経験を参考にして、ひとつひとつ対処しました。
入居後の暮らしが落ち着いた頃、「自分の経験がこれからの誰かに役立つなら」とAさんから紹介することのOKをもらい、この度、私達が迷ったことや困ったことなどを含めて記事にすることとなりました。(私がバタバタして記事にするのが遅くなりましたが…)
実際のAさんの住戸の写真を使って紹介しますので、お役立ていただけましたら、私もAさんも嬉しく思います。(記事はこれから少しずつ書いていきます)