コラム

公営住宅 申し込み~入居の流れ

ここでは、公営住宅(大阪府営住宅、堺市営住宅)の申し込みの流れを書いていきます。
入居までに数か月かかる、なんてこともあるので、申し込む際には理解しておくことが必要です。

公営住宅に関するページは、下にリンクをまとめていますので、そこから確認してみてください。

大阪府営住宅 入居までの流れ

大阪府営住宅の募集は3種類あり、メインは「総合募集」という募集です。
他に「応募割れ住宅募集」「通年随時募集」があります。

応募割れ住宅募集は、総合募集で応募が無かった住宅の募集で、
通年随時募集は、総合募集でも応募割れ住宅募集でも応募がなかった住宅の募集です。

ここでは、総合募集の流れについてご紹介します。

総合募集とは

大阪府営住宅の総合募集は、年6回(4・6・8・10・12・2月)実施されます。
申し込みは、郵送または電子申請(インターネット)となっています。

募集されている住戸の情報は、「総合募集のご案内」という冊子もあり、申込書等は、
●堺東管理センター(管轄エリア:南区を除く堺市)
 堺市堺区北瓦町1-3-17 堺東センタービル
 072-221-1083
●泉北管理センター(管轄エリア:南区)
 堺市南区原山台1-1-2 イーストナニワビル
 072-290-6073
で受け取ることができます。

募集~入居までの流れ

2024年4月(令和6年度第1回)の流れをもとに、大阪府営住宅の流れをご紹介します。
※4月上旬に申し込みをしても、入居は7月または8月以降になるようです。

  • 募集期間
    4/1~4/15
    ※この間に申込書を提出
  • 抽選日
    5/14
  • 抽選結果のお知らせ
    5/17~5/21
    ※当選の方には、当選通知と入居資格審査のご案内が届く
    ※落選の方には落選通知が届く
  • 入居資格審査の書類の提出
    5月下旬頃
  • 入居資格審査/追加書類の請求
    審査が行われ、提出した書類だけでは確認できない事があれば、追加提出の連絡が来る
  • 入居資格審査結果のお知らせ(合格/不合格)
    6月中旬以降
    ※入居資格が確認できなれば失格となる
  • 入居案内
    入居する住戸の状況により、入居の時期は変わりますが、7月または8月以降、順次入居のあっせんが行われる
  • 入居説明・鍵の受取
    入居案内から2~3週間後、指定された日時・場所で入居手続きを行う
    ※家賃3ヶ月分の敷金を支払う
    ※入居手続きが完了すると、入居承認書と鍵を受け取る
  • 入居
    入居手続き完了後、おおむね2週間以内に入居

堺市営住宅 入居までの流れ

堺市営住宅は、総合募集年に2回実施しています。
春募集は5月頃、秋募集は10月頃です。

募集~入居までの流れ

2023年10月(2023年度 秋募集)の流れをもとに、堺市営住宅の流れをご紹介します。
※10月下旬に申し込みをしても、入居は3月中旬になるようです。

  • 申込書受付期間
    10/17~10/31(消印有効)
  • 抽選会
    11/24
  • 抽選結果のお知らせ
    12月上旬
    ※当選者が辞退となった場合の補欠者にも通知が行く
    ※落選した方は、次回以降の募集で優遇措置がある
    (申込回数に応じて抽選番号の数を増加させる)
  • 資格審査通知
    12月中旬
  • 資格審査
    1月
  • 資格審査 結果通知
    2月中旬~下旬
  • 入居必要書類の配布
    3月上旬
  • 入居
    3月中旬以降
    ※入居手続き完了後、鍵が交付される
    ※鍵の交付日(入居承認日)から15日以内に入居

とにかく急いで入居したいとき

事情によっては、公営住宅の募集を待てない!ということもあると思います。

そのような場合は、大阪府営住宅の「応募割れ住宅募集」「通年随時募集」の住戸を選びましょう。
この2つの募集の住戸は、すべて「先着順」です。

応募割れ住宅募集は、総合募集の後のタイミングのみ募集がありますが、通年随時募集は、文字通り、年間を通して募集されています。

募集している住戸は、大阪府営住宅のサイトからご覧いただけます。

応募割れ住宅募集

通年随時募集

公営住宅の家賃について

大阪府営住宅も堺市営住宅も、家賃は収入によって決まります。
ですので、当選後に「入居資格審査」で収入に関する書類を提出してから、入居者の具体的な家賃が決定します。

とは言え、だいたいの目安が分からないと申し込みにくいかと思います。
※募集の資料に書いてある家賃は、幅が大きくてなかなか参考になりません。
 (例:19,900~45,500円)

今年になって、私の知人が堺市内の大阪府営住宅に入居しましたが、その時は窓口に行ってだいたいの金額を教えてもらったそうです。

公営住宅の住戸選びで注意すること

大阪府営住宅も堺市営住宅も、同じような建築年、立地、間取りであれば、明らかに民間の一般の賃貸住宅よりもお得です。
そして、耐震基準を満たすなど、安全性にも対応されています。
(古い一般の賃貸住宅だと、耐震補強がされず、耐震基準を満たしていないところも多いです
とてもお得な公営住宅ですが、一部の古い公営住宅では、昔の生活の感覚に合わせた設計になっていて、建築上の基準はきっちり満たしているけど、今の感覚ではちょっと…というところもあります。

例えば、
・エレベーターはあるけど各階に停止しない(最寄りの停止階から階段を使う)
・お風呂のスペースはあるのに、風呂(バスタブや洗い場)が設置されていない
・窓に網戸が無い
などです。

エレベーターや浴槽の有無は、募集資料に書かれているので、必ず確認しましょう。
当選後、「浴槽がないけどどうしよう?取り付けるのにお金がかかる!」というようなことになると、いくら家賃が安くても思わぬ出費に悩むことになります。

こういった、「公営住宅の思わぬ落とし穴」については別ページにまとめますので、ぜひ確認してください。

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