【写真:泉北ニュータウン 光明池駅近くのマンション群】
堺市南区ってこんなところ
南区は、泉北ニュータウンのイメージが強いですが、ニュータウンではない住宅地や、丘陵地、農地があります。
南区の住宅地の大部分を占める泉北ニュータウンは、1960年代~80年代にまちびらきが行われたニュータウンで、住宅地、学校、公園、商業施設などがタウンの中に計画的に配置されました。
施設が計画的につくられただけでなく、歩行者道もつくられて、車道と完全に切り離されてるので安心して通行することができます。この歩行者道は「緑道」とも呼ばれ、住宅地と駅、学校、保育所などを結んでいます。
泉北ニュータウンは、街がつくられてから50年程たって木も大きくなった今、緑が豊かで落ち着いた、ゆったりとした良好な住宅地になっています。
耳を澄ますと、小鳥のさえずりが聞こえたり、夏はツクツクボウシの鳴き声が聞こえてくるなど、難波へも電車1本で行ける堺市内の住宅地でありながら、郊外の良さが十分に味わえる環境になっています。
泉北ニュータウンは60年ほど前につくられた街ですが、街は新しく変わっていっています。
例えば、泉ヶ丘駅前には、近畿大学医学部と近畿大学病院ができる予定です。
また、同じく泉ヶ丘駅では、駅から徒歩数分のところにあるUR賃貸が建て替わり、2023年5月から入居開始になります。
駅周辺はマンションや団地などの集合住宅、駅から離れると戸建住宅のエリアになっています。
【写真:泉ヶ丘駅から徒歩20分程にある住宅街の歩行者道】
泉北ニュータウン以外の住宅地は、昔の集落の面影を残していたり、こちらもゆったりと落ち着いたところが多いです。
南区には、堺市・南海電鉄も力を入れており、2025年秋には、泉ヶ丘駅直結のところに新しいビルがオープンし、商業・金融サービス、オフィス、医療施設、広場などが入る予定になっています。
【参考資料】
堺市:SENBOKU New Design
南海電鉄:泉ケ丘駅前活性化計画
また、南区の一部エリアを「子育てにおすすめのエリア」でもご紹介しているので、よろしければこちらもご覧ください。
南区の交通
電車
駅は、泉ヶ丘駅、栂・美木多駅、光明池駅の3つがあり、泉ヶ丘駅から難波までは、準急なら乗り換え無しで23分くらいで到着します。
難波に行く途中、中百舌鳥駅を通るので、大阪メトロ御堂筋線の始発駅「なかもず駅」から地下鉄に乗ることもできます。
2015年には、「泉北ライナー」という特急が運行されるようになりました。
ただ、泉北ライナーは泉北ニュータウンと大阪市内の接続を向上させる…という特急なのですが、難波までの所要時間は、準急と数分しか変わりません。
(たとえ数分であっても、時間が短くなれば十分ありがたいのですが)
車
南区に住むなら、駅の近くでなければ、車は必要だと思ってください。
丘陵地を開発して作られたところが多いので、道にアップダウンがあります。
場所によっては、階段もあります。
(階段もありますが、少し遠回りすると、坂を使って自転車や車も行けるようになっています)
自転車の方も多く、もし自転車に乗るなら電動自転車の方がいいでしょうが、やっぱり車の方が便利です。
食料品・日用品を買い込んだ時や、子どもと出かける時など、色んな場面を想定すると、車がある方が安心です。
泉北ニュータウンは、車での移動はとてもスムーズです。住宅地の街割りも計画的にされたまちなので、幹線道路(道路幅員6m以上)、生活道路(道路幅員6m未満)がうまく繋がるように張り巡らされています。
バス
南区内は、南海バスが運行されています。
区内のいろいろなところをバスが巡っていて、ほとんどのルートは泉ヶ丘駅、栂・美木多駅、光明池駅のいずれかを通っています。
バスは、区内の駅だけでなく、他のエリアにも繋がっています。
例えば、
泉ヶ丘駅前や栂・美木多駅前からは、南海高野線の堺東駅前行き、JR阪和線の津久野駅前行き
光明池駅前からは、JR阪和線の鳳駅行き、和泉府中駅行き、南海本線の泉大津駅前行きなどがあります。
うまくバスを使えるところであれば、電車でぐるりと回らなくても、バスで泉北高速線以外のエリアに行くことができます。
堺市南区の治安
南区は、ほとんどが戸建住宅や中高層マンションが多く建ち並ぶ閑静な地域で、駅前から離れると農地があるのどかな地域になります。
また南区は、計画に沿って作られたニュータウンが多いので、治安の良い地域だと思いますが、堺市全体の治安をチェックできるよう、「堺市 治安マップ」をつくりました。
一度、こちらもご覧ください。
また、駅ごとに治安などの情報をまとめているページもあります。
堺市内にある駅ごとにページを用意しましたのでご活用ください。
(ただし、「チンチン電車/阪堺線」の駅は除きます)
駅別のご紹介ページはこちらからどうぞ。
もしくは、このページ下部の「堺市南区 駅別のご紹介」にある駅ごとのリンクからどうぞ。
南区の買い物
南区は、各駅にショッピングモールがあります。
特に、泉ヶ丘駅は、髙島屋とショッピングモールが複合になっており、買い物も飲食も、医療やサービス系も充実しています。
幹線道路沿いには、チェーン店等の路面店が充実しています。
また、泉北ニュータウンであれば、エリアごとに商業施設(「近隣センター」と呼ばれる施設)も作られています。
泉北ニュータウンは、若い世代への住み代わりが進んでいるとは言え、高齢者が多いエリアです。
高齢者の中には、すこしの距離しか歩けなかったり、移動手段がなかったりで、「買物難民」の状態になっている方もいるので、場所によっては、スーパーやテイクアウトの移動販売が行われたりしているようです。
南区で行ってほしい公園【4つ】
南区は、もともとの丘陵地を活かした自然豊かな大型公園が複数あります。
「自然豊か」と一口に言っても、本当に個性豊かな公園たちです。
桜やメタセコイヤが美しい新檜尾公園、小高い丘と林の中を散策できるフォレストガーデン、道の両側が桜並木になっているところがある西原公園、地域の桜祭の会場にもなる鴨谷公園など、いろんな公園があるのですが、ここでは、行ってみてほしい公園として4つ紹介します。
大蓮公園
カフェ併設の図書館、キャンプサイトやパンプトラックなどの施設が素敵な公園です。
大蓮公園のパンプトラック「デコボコバイクパーク」は、自転車専用パークで、いくつもの「コブ」が作られた舗装されていない周回コースです。
公園内には大きな池があり、自然を保存した公園だそうです。
芝生広場、はにわ広場、ふれあい広場、プレイ広場と広場がいくつもあるので、その日その日で過ごし方を変えることができる、飽きない公園だと思っています。
週末にはマルシェやイベントも開催され、多くの人でにぎわいます。
とにかく楽しくておしゃれな公園なので、ぜひ色んな人に行ってみてほしいです。
荒山公園(こうぜんこうえん)
荒山公園は梅林で有名な公園ですが、1月初旬には蝋梅(ロウバイ)、3月中旬には山茱萸(サンシュユ)、4月初旬には約700本の桜、8月中旬には坊主池の蓮、と一年を通して、季節の花を楽しむことができる公園です。
面白いのが、「多治速比売神社」という神社を囲むような形になっていることです。
荒山公園内にある多治速比売神社の本殿は室町時代の建造物で、国の重要文化財に指定されています。
堺自然ふれあいの森
堺自然ふれあいの森は、「森の学校」をテーマとした里山公園で、公園の中に、森・草原、ため池、田、畑があり、生き物観察や森の散策、クラフト、農業体験など様々なイベントが開催されています。
小さなお子様を対象のイベントでは森の中の散歩やお話し会、小学生対象のイベントではきこり体験や栗拾いなどがあるので、子どもも大人も里山を体感できる場所です。
山の尾根に沿って木々の中を歩いていると、時々、景色が開けるのですが、向こう側に山が見えたり、見晴らし広場からは広がる森を眺めたり、ハイキングやトレッキングの気分です。
堺自然ふれあいの森は、「公園に行く」というよりも、「日帰り遠足」ですね。
堺・緑のミュージアム ハーベストの丘
ハーベストの丘は、約33haの広大な敷地に、小川や吊り橋、ボート池、花畑等があります。
牧場では、乗馬や乳しぼりなど動物と触れ合うこともできます。
クラフトや陶芸ができる体験施設、パターゴルフやアーチェリーなども楽しめます。
(公園といえば無料をイメージしますが、ハーベストの丘は有料です)
南区の道路
泉北ニュータウンは、古いところでまち開きから50年程が経ちました。
一気に作り上げられたまちなので、道路が一斉に老朽化することが心配になります。
実際、アスファルトにヒビが入っていたり、道路がへこんでいたりするところを見たことがあります。
このまま放置して老朽化が進むと、泉北ニュータウン全体で、道路の通行が危険になってしまいますよね。(歩行者がつまずいたり、ベビーカーが引っかかったり、バイクはハンドルを取られたり)
ですが、こんな心配にはちゃんと対策が取られていて、市が計画的に道路補修を進めてくれています。
舗装道路約200kmについて、2016年から20年ほどかけて市が補修していくので、一斉に老朽化してボロボロの道路のまちになる、という心配はしなくて大丈夫かなと思います。
堺市南区 駅別のご紹介
南区の方が日常的に使っている駅についての住みやすさ・住み心地・治安など、「駅別のご紹介」はこちらからご覧いただけます。
※「南区内の駅」ではなく、南区内からの最寄り駅に該当する駅です。
そのため、区外の駅も含まれます。