「堺市の住みやすさ・住み心地」では、堺市全体について、どんな人が住んでいるところかをご紹介しました。
ここでは、堺市内を小学校区別のエリアに分け、どういう層の住民が多いか、特徴を書いていきたいと思います。
すべての学区を載せるのは大変なので、3つのテーマに絞ってご紹介します。
ここで使用している堺市の人口は、市が公表している2022年4月時点のデータです。
(資料:堺市HP)
子どもの割合が高いエリア TOP10
堺市は、全国、大阪府、大阪市よりも子どもの人口比率が高い市です。
その堺市の子ども(0歳~14歳)の人口比率を小学校区ごとのエリアでランキングした時、
「子どもの比率が高いエリアトップ10」は、このようになります。
- 金岡南小学校区エリア【北区】 19.58%
- 福田小学校区エリア 【中区】 16.11%
- 南八下小学校区エリア【東区】 15.75%
- 新金岡小学校区エリア【北区】 15.65%
- 福泉小学校区エリア 【西区】 15.64%
- 北八下小学校区エリア【北区】 15.39%
- 三国丘小学校区エリア【堺区】 15.37%
- 金岡小学校区エリア 【北区】 15.27%
- 久世小学校区エリア 【中区】 15.24%
- 鳳南小学校区エリア 【西区】 14.95%
南区、美原区からはトップ10入りはありませんでした。
堺市に土地勘は無いという方でも、小学校名を見て気づかれるかもしれませんが、ランクインしている校区は隣接しているところが多いです。
金岡南小学校区エリア(1位)と金岡小学校区エリア(8位)。ちなみに、新金岡小学校は隣り合ってはいないものの、すぐそばの校区です。
南八下小学校区エリア(3位)と北八下小学校区エリア(6位)。東区と北区で区は分かれていますが、中央環状線を挟んで隣合う(向かい合う)エリアです。
福泉小学校区エリア(5位)と久世小学校区エリア(9位)。こちらも西区と中区で区は別ですが、小学校区は隣り合っています。
働く世代の割合が高いエリア TOP10
次は、働く世代(15歳~64歳)の人口比率をエリア別にランキングした、「働く世代の比率が高い小学校区トップ10」をご紹介します。
実際、15・16歳で働く人は多くないのですが、15歳~64歳が「生産年齢人口」と定義づけられていますので、ここでも15歳~64歳を「働く世代」とさせていただきます。
働く世代が多いというのは、子ども(0~14歳)、高齢者(65歳~)の割合が低いという場合が多く、住民層では、子どもがいない世帯や、社会人の一人暮らしが多いようなエリアのことになります。
ランキングはこのようになりました。
- 熊野小学校区エリア【堺区】 68.15%
- 東深井小学校区エリア【中区】 67.52%
- 五箇荘小学校区エリア【北区】 66.52%
- 西百舌鳥小学校区エリア【北区】 66.33%
- 五箇荘東小学校区エリア【北区】 65.97%
- 中百舌鳥小学校区エリア【北区】 65.5%
- 榎小学校区エリア【堺区】 65.44%
- 百舌鳥小学校区エリア【北区】 64.44%
- 東百舌鳥小学校区エリア【中区】 64.24%
- 三宝小学校区エリア【堺区】 64.06%
「働く世代」が多い小学区は、堺区・北区・中区に集中しました。
TOP10エリアは主要駅の近くが多い
さらに詳細を整理すると、ほとんどのエリアが、堺の主要な駅の駅前にあります。
- 熊野小(1位)・ 榎小 (7位):
→南海高野線 堺東駅 - 五箇荘小 (3位)・五箇荘東小 (5位):
- 大阪メトロ 北花田駅
- 中百舌鳥小(6位):
→大阪メトロ・南海高野線中百舌鳥駅(なかもず駅) - 百舌鳥小(8位):
→JR阪和線・南海高野線三国ヶ丘駅、
大阪メトロ・南海高野線中百舌鳥駅(なかもず駅)、
JR阪和線 百舌鳥駅 - 三宝小(10位):
→南海本線 堺駅
「ほとんどの小学校区が、堺の主要な駅の駅前」と書きましたが、「ほとんど」に含まれない東深井小学校区エリア(2位)、西百舌鳥小学校区エリア(4位)、東百舌鳥小学校区エリアが(9位)については、私の見解を書いてみます。
東深井小学校区エリア
主要な駅というイメージではない深井駅から、東深井小学校区エリアが2位にランクインしました。
正直、意外でした。
ですが、改めて考えると、東深井小学校区には、区役所などの役所機能があり、中区の中心部にあります。
東深井小の校区内には、泉北高速鉄道深井駅がありますが、準急なら中百舌鳥まで1駅ですし、場所によっては校区内から自転車で10分程度で、大阪メトロ御堂筋線が使える中百舌鳥駅に着きます。
なにより、車であれば、阪和自動車や幹線道路が周辺にたくさんあるので、とても便利です。
西百舌鳥小学校区エリア
西百舌鳥小学校区エリア(4位)も、主要な駅ではないところからランクインしています。
最寄り駅は、JR百舌鳥駅か上野芝駅で、どちらの駅も普通電車しか使えません。
ですが、堺市内の主要な幹線道路のひとつ泉北1号線に近く、車のアクセスはいいエリアです。
たしかに、単身者向け~2人暮らし向けの部屋が多いエリアだと思います。
三国ヶ丘にも中百舌鳥にも近いけど、家賃相場は低めというお得なエリアです。
そして、世界遺産の百舌鳥古墳群のエリアということもあり、とても緑豊かなエリアです。
特に便利なところではないけれど、西百舌鳥小区エリアが選ばれているのは、こういう理由でしょうか。
東百舌鳥小学校区エリア
東百舌鳥小学校区エリア(9位)は、駅で言うと、南海高野線 白鷺駅・初芝駅のあたりです。
東百舌鳥小の校区は他とは条件が違うかなと思うのですが、それは、校区内に大阪公立大学があることです。
1歳ごとの年齢別人口を見ると、18歳より19歳の人口が多いです。
他の小学校区を見ると、ほとんどのところで18歳より19歳の人口が少なくなるのですが、それは、大学進学で堺を離れる方が多いんだと思います。
東百舌鳥小校区エリアは、19~22歳の人口がすごく多いので、学生さんではないかなあと。
私の想像なので、実際は分かりませんが・・・
参考:日本の人口比率と似たエリア
2020年の国勢調査で、日本全体の人口比率はこんな感じでした。
- 0~14歳:12.14%
- 15~64歳:59.18%
- 65歳以上:28.68%
これと同じような人口比率のエリアは次の8エリアです。
(※「同じような人口比率」とは、国の人口比率の±1%としています)
- 上神谷小エリア【南区】
- 三原台小エリア【南区】
- 登美丘南小エリア【東区】
- 家原寺小エリア【西区】
- 浜寺小エリア【西区】
- 八田荘小エリア【中区】
- 深井小エリア【中区】
- 深阪小エリア【中区】